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ALONE TOGETHER (双葉文庫)

「ある女性を守って欲しいのです。」

「私が殺した女性の娘さんです。」

突然頼まれた依頼を「僕」こと柳瀬さんが受けるわけですが、

なんていうかね。

消化し辛いものがありまして、こう、喉の奥がザラッとするような感覚。
(風邪をひきかけっていうのもあるかもしれませんがね。)

消化不良気味です。

気に入ったところもあったのはあったのです。

白い猫に礼儀正しく挨拶を返すところとか好きです。

何か失いすぎちゃってるような主人公にのめり込めなかった自分の力不足ですね。

すいません。

MISSING (双葉文庫)

評価:
本多 孝好
幸か不幸かは・・・
10年ぶりに読んでも新鮮
静寂

根深いものを感じます。

みたいな霊感漂わすセリフが頭に思い浮かんだくらい不思議な気持ちになった短編集。

ミステリーなんだけどトリックがどうだとかよりも人の奥にあるものを掴むような話だった気がします。

5編からなる短編集でどれも読み終わりに心の底に沈む何かを感じました。

本多さんの作品ってどこか沈むものがあるように感じるんですが…

それが意外と好きでやっぱり手にとって読んじゃいます。

現実とどこか別の境目にあるような話が満載です。

興味をもったかたは是非。

MOMENT (集英社文庫)

避けられない死を待つ者の望みを叶えてくれる。

そんな噂があるとある病院で、掃除夫をする「俺」。

病院を掃除する傍ら、患者との関わり合いによってその人の願いを叶えようとしてます。

「俺」のキャラが良くて読みながら行動や考えを追っていくのが面白かったです。

物語は四部構成で一から三話までは各話それぞれ一人の患者の願いを叶えようと奮闘します。

ひとつひとつの物語がありながら最終話に向けての伏線がきっちりとしかれていて、

読み終わりまで飽きさせることなく、それどころかちょっとした謎解きもあってすっきり。

本多さんの作品は流れが落ち着いていてゆっくり読める気がするので落ち着いて読むのに最適。

FINE DAYS」の時とは違った雰囲気で、まぁ、その、あっちは短編集だから当たり前なのですが

深みにはまる感じでいて気持ちのどこかがひっかかる。不思議な後味が残ります。

いや、悪い意味やなくて。

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真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐B〉 (新潮文庫)

上巻読み返したら流れは下巻。てなわけで、そのまま読破。

上巻から2年の時間が流れ、偶然の出会いもなんのその破局するでもなく壊れてしまってます。

男は勤め先を辞め、仕事で知り合った社長さんの道楽新規事業に手を貸していました。

そこでまた、一悶着。

投げかけられるテーマがかなり漠然としていて、どこかほわほわしてる感じ。
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真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫)

一昨年あたりに一度読んだものをまた読み返し。

6年前に彼女を事故で亡くした世の中より5分前を生きているだけの男。

偶然の出会いから少しづつ感覚を取り戻していく。

主人公の心情を追っていくだけで、不思議な感覚に捉われました。
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FINE DAYS (祥伝社文庫)

深くて、切なくて、胸が痛くなる。

ミステリアスで悩ましい。

物語はまるで目の前で起こっている錯覚をおこします。

描写がとてもうまく書かれていて、わかりやすいので

余計に切なくなります。

真夜中の五分前」以来の本多さんの作品はとても好きになりました。
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