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新釈 走れメロス 他四篇

新釈とつけられたとおり森見登美彦ファンにはたまらない一冊。

かくも有名な「走れメロス」。

森見さんが手掛かるとこうも違った面白さになり、

それでいてなおかつ未だに「走れメロス」なんです。

こうも縦横無尽に京都を疾走する現代のメロスにただただ感服するのみでした。

感動とともに笑いがこみ上げてきたのは私だけ?

これは立派なオリジナルの新釈です。

おまけに「桃色ブリーフ」がついてたらなんて思うのは贅沢すぎるってもんですね。

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きつねのはなし

評価:
森見 登美彦
コメント:迷い込んだ気分になります。

「きつねのはなし」「果実の中の龍」「魔」「水神」の全4篇からなる短編集。

読み終わりにもすっきりとしない後味が残るような不思議な一作でした。

軽快でテンポのいい森見登美彦作品が好きな方はちょっと意表をつかれると思います。

1編完結ですが、全編通してどことなくつながっているようないないような。。。?



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四畳半神話大系 (角川文庫)

大学の三回生になる「私」の住む四畳半から繰り出される摩訶不思議な世界。

全く冴えない「私」が友人「小津」に惜しげもなくブンブンと振り回される様が痛快ですこぶる気持ちよかった。4つの物語から構成されていて尚且つ全て「私」の物語で、これまた文章も巧み(?)さが醸し出されてます。読んでる間にぐるぐるとこちら側まで回ってる気分になり時間間隔がおかしくなってしまうところでした。
阿呆なことしてそのことに対して真面目に考える。その姿やっぱり笑える。
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太陽の塔 (新潮文庫)

恋は盲目。

失恋したらなおのこと。

「すべての失恋男に捧ぐ」とあるように、見事にはまります。

振られた彼女を忘れられず、とった行動が「論文」作成って!

動じていないといいながら、紳士を気取っていながら、

周りと同じようにはならないんだ、といいながら

行動そのものは論文研究というなの「ストーキング」なんですね。

闇雲に己の目標を達成しようとする「私」の行動力と

それを全く怖く見せず、時ににはコミカルに表現していて

思わずほくそ笑んでしまいそうになることも。
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夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

森見登美彦さんを初挑戦しました。

文体、構成とも最近読んできた方々とは違いそれと共に、
この方も独自の世界をかなり自由に独創的に作り上げていらっしゃいます。

舞台が京都であったのも、とっても風情を醸し出しながら
異世界のように表現されている町にぴったりとはまっていました。

「私(先輩)」が歩く道、「私(短髪の乙女)」が歩く道を自分でも追って
歩いてるような感覚になります。

これを読んだ後は、「おともだちパンチ」が身につくでしょうね。
愛の無い拳骨より、「おともだちパンチ」です。
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