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白夜行

評価:
東野 圭吾
¥ 1,995

久しぶりに800ページを超える長編を読みました。

以前に東野圭吾さんの「幻夜」を読んでから、いつか読もうと思っていた一冊。

父親を殺された少年・桐原亮司、容疑者の娘・西本雪穂。

一つの事件を共通点に持つ二人は、決して他人には悟られることなくお互いを守っていく。

この話、凄く面白いと思ったのが、視点とか描写の仕方です。

文庫版で馳星周さんの解説にもあったかと思いますが、二人の内面が描かれておらず回りの登場人物達によって構成されているところです。これ、解説読んで目から鱗でした。それ読んで初めて違和感の正体に気付くあたり、自分の鈍感さに苦笑です。

一つの事件をきっかけに始まる物語は、その後にも新たな事件を引き起こし続ける。

ドロドロがすっきりと晴れていくどころか、ますます深くなっていくのが何でこんなに面白いと思えるのか。改めて東野圭吾さんの凄さを知りました。
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さまよう刃

子供を持つ親だったらどんな気持ちで読むんでしょうか。

娘・絵摩は花火大会へ出掛け帰ってくるはずだった。謎の密告電話から犯人を知ってしまい、更には絵摩の衝撃的な場面を見てしまった父親の長峰は我を忘れ突発的に復讐を実行してしまう。

未成年の犯罪に対しての大胆なストーリーで場面ごとに腕組みして「う〜ん」と唸らされ、考えさせられます。

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殺人の門 (角川文庫)

評価:
東野 圭吾
Amazonランキング: 19047位
転がされるってのもここまでくると…

何の苦労もせずに済むはずなのに、境遇ががらりと変化してしまう様を淡々と語られていく辺りに背筋をぞくりとさせてしまいます。

倉持の様に明らかに自分に対して罠を仕掛けつつも堂々として尚且つ罠を仕掛けた本人にも悪びれずその上納得させてしまう事ができる人って天使の顔した悪魔みたいに見えるんでしょう。きっと見てる人はコロリと丸呑みにされていく気がします。

主人公・田島が憎悪を抱き、殺人への衝動に掻き立てられ遂にはその境界をくぐってしまうのかという点をどちらかというと冷静に淡々と追っていくのが面白ろかったです。

時生 (講談社文庫)

評価:
東野 圭吾
Amazonランキング: 2643位
僕には子供はまだいません。

でも、父親になる方に読んでもらいたい。

難病を患う息子が最後の時を迎え父親・拓実はひとつの物語を話し始める。
20年前に自分の息子「トキオ」と出会うストーリー。

自堕落な生活を送る拓実の前に突然現れた「トキオ」は、
拓実と触れ合いながら大切な事を父親の拓実に伝えようとする。
その懸命な様子に涙してしまいます。

「明日だけが未来じゃない」・・・これ、ものっ凄い言葉です。
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悪意 (講談社文庫)

評価:
東野 圭吾
Amazonランキング: 164位
ひとつの衝動殺人がここまで深いものになる。
東野圭吾さんの底が全く見えないと実感しました。

今回の作品は、登場人物の視点から事件を見ていく感覚で、
それこそが「悪意」に見事に入り込まされた要素でした。

文章の意図がこんなにも入り組んでいることに終わりになるほどに
明らかにされていくところに面白さを感じました。
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むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)

昔の彼女の幼少時代の記憶を探しに不思議な家へと足を踏み入れる。

そこらじゅうにヒントがちりばめられ、と同時に矛盾がある。
だんだんと真相に近づくにつれて…落ち込みます。

先へ進んではちょっと戻って読み直す、を繰り返してました。

全部の謎が解けた時の爽快感が…今回は無い!?

ただ、サブテーマみたいなところに考えさせられました。

放課後 (講談社文庫)

最近かなりのお気に入り“東野圭吾”さんのデビュー作。

女子高で起きた殺人。
次々に出てくる登場人物がみんな怪しく見えました。
この子がもしかして!?とか
いや、この子かも!!?なんて読み進めながら考えてました。

で、やっぱりハズレました 笑

動機を知った瞬間、、、
おぉぉぉぉぉ
これがこの舞台になってるわけだったのか!
と一人で納得してしまいました。

そして、

題名「放課後」にも仕掛けがあるなんてなぁ・・・
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魔球 (講談社文庫)

名もない学校が甲子園出場!

優勝候補相手に1-0で迎えた9回裏2死満塁。
エース須田武志が最後に投げた“魔球”から始まる。

毎回ながら東野圭吾さんの物語は伏線といい本筋といい
見事に最後に納得させてくれます。
(なかには謎を残していくときもありますが)
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幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))


最近読んだ中で一番の長編です。

物語は阪神・淡路大震災が起ったその日に衝動的に人を殺してしまった雅也が
その現場に居合わせた見知らぬ女性・新海美冬と出会うところから始まります。

美冬と雅也の関係に寒気が・・・
美冬のすさまじい判断力・行動力・説得力などなどに
周りがめちゃくちゃになっていく様はもう恐ろしいったらないです。

目的のために手段を選ばない美冬に圧倒され、それに献身的に手助けをする雅也に美冬へのけなげな執着心に悲しくなります。

描写がかなり細かく、読みながら場面が細かくイメージできてかなりのページ数でしたが、読み始めたらもう止められず一気に読み干してしまいました。
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流星の絆

ラストに思わぬ展開が!

最近テレビドラマでも始まった東野圭吾さん原作「流星の絆」。

両親を殺された3人兄弟妹が、お互い協力して生活しています。
ある時、ふとしとことから両親を殺した犯人を見つけ
その犯人を追い詰めていこうとします。

その過程の面白さ、本筋に至る前までの話も最後の最後にズバッ!と
繋がるように全てが組みあがっていきます。

兄弟妹それぞれの個性が更に面白いです。

途中から眠るのも忘れて読んでしまってました。。。
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