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永遠の0(ゼロ)

評価:
百田 尚樹
コメント:生きて家族の元へ。その想いを誰よりも強く持っていた宮部久蔵がなぜ特攻に。謎を追うごとに惹き込まれていきました。


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あらすじ
司法浪人を繰り返し、壁を越えられず悶々と日々を過ごす青年。
彼の祖父・宮部久蔵を調べることになり知る事実。
臆病者などと言われながらも生き抜くことを諦めようとしなかった祖父はなぜ、
特攻へと志願することになったのか?
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戦争の物語というものをこれまで避けていた私。
読み切ることができないと思っているからです。
心が耐えられないだろうと、小心者を自覚しているから。
でも、この本は数少ないのめり込めた1冊だと思う。
戦争の凄惨さよりも特攻に焦点を合わせて物語が進み、
それは人の記憶として語られる形式だからなのか
読み終わるまで惹きこまれていることにすら気づかなかった。
悲惨さよりもその当時の人の気持ちをこの作品で語られるような
側面もあったのだとしれたことで、命に対してもより真摯であろうと思えた。

宮部久蔵を語る人達。そこで語られる個々の宮部久蔵への思い。
そして語られる想い出から今へと繋がる伏線の回収。
これを読んで良かったと本当によかったと感じました。

ただ、なぜ最後の最後に宮部久蔵が特攻を選んだのか。
これが読み終わって考えても釈然としない。
自身が教官でありながら自らより若い者が
明日の特攻へと駆り出されていく状況に負い目を感じたのか、
自分の命を教え子に守られたことに対する恩義なのか。
そこはやはり本人亡き物語では見えない。
だからこそいいのです。

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