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逝年

娼年の続編。

内容 amazon から---------------
傑作性愛小説『娼年』その後。
20歳の夏から一年後。娼夫のリョウは、仲間の咲良、アズマと共にボーイズクラブを再開する。
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前作で娼夫としての才能に目覚めたリョウや、クラブの仲間のその後。
淡々と語られていくなかで、喪失感が残りました。

エンジェル

「死」の世界で生きる。

普段考えない死の中で生きる設定が面白かった。

なぜ殺されたのか、「死んだ時から遡って2年」の記憶がないって伏線も良かった。

核心に迫るにつれて切なさが増すのはさすが石田さんだった。

知ってしまったらもう二度と前には戻れない。

知らないままでいたほうが幸せなこともある。

でも知らずにはいられないことがある。

知ってしまった後にどうなるかは、その人次第なんです。

眠れぬ真珠

年上の女性との恋愛を描かれた物語。

というよりも、年上の女性の視点から描かれた年下の男性との恋愛が描かれています。

読み終わって毎度のように感想をまとめようとしたものの、こういった恋愛小説はどうもさらっとまとまらなくて困ってしまいます。大体の恋愛小説とかは、ハニカムとか悶えたりとかただただ憧れたり羨ましかったりとそんな場面を思い返しながら感想をまとめたりできるのにこれはどうもそういった類とは違いました。

妙な生々しさとか直接的な表現など石田衣良さんぽいところとか久しぶりに読んで面白かった部分はあったけど、内容にはどうも付いていけない自分がいた。

大人の恋愛の経験や想像力がある人はもっと面白いところを読み取ることができるんでしょうね。

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美丘 (角川文庫)

泣いた。

しかも、最後の少し手前で我慢できずに。

悲しいけど、悲しさとは違うシーンで涙が溢れた。

本が好きな太一君が恋をした相手・美丘は嵐のごとく自分ごと太一を飲み込んでいく。

時には直情的な表現で接することの大切さを丸ごとの自分で表現する美丘から、
読んでる自分自身も目が離せなかったです。

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東京DOLL (講談社文庫)

大事な人に起きる悪い未来が見える女性。

不思議な魅力にとりつかれていくゲーム制作の天才。

偶然の出会いから転がり加速していく物語は、

得体の知れないスピード感でいっぱいです。

人物や風景、心情の描写が細かくて自然と

頭の中でイメージができるようでした。

読み終わってもなんかハッピーエンドなのかそうでないのかわからない。

最後まで不思議な感じでした。

愛がいない部屋 (集英社文庫 い 47-5)

「スローグッドバイ」「1ポンドの悲しみ」とは違いハッピーエンドな話がない。

爽快感はないんだけど、一話一話を読んでずしりとくるものがあります。

心苦しくなっても、「実際はドラマチックな空想より泥臭い現実のほうが

リアルに納得できる」ところがいいです。

一つの高層マンションでそれぞれの生活があって、みんな違う悩みや苦しみがある。

「空を分ける」とかまさに実際はそんなもんだろうなって納得してしまう。

現実ってのは甘く考えてても結局はそれよりも残酷だったりすることの方が

多いですしね。ってさらっと思えてしまいます。


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4TEEN (新潮文庫)

中学三年でもなく中学一年でもない
中学二年の14歳が一番なんだ!

大人だけが悩み苦しんでるわけじゃない!
家族に学校に恋に性に目まぐるしく
経験していく日々に苦悩しながら
仲間とともに笑い合い共に涙する。

テツロー、ジュン、ナオト、ダイは
憧れてしまうくらいにかっこいい【4teen】だ!

読み終わった後ありきたりな爽快感だけじゃない何かが
残りました。

うつくしい子ども (文春文庫)

少女が殺された。

犯人は「弟」!

壊れていく家族、変わっていく環境。

なぜ弟は殺人を犯したのか?

原因を突き止めようとする兄の心の変化。

心の闇に迫っていくうちに明らかになる真相。

家族を守るため、友達を守るために固めた決意には

本当にぐっときました。
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波のうえの魔術師 (文春文庫)

謎の老人に見初められた就職浪人中の主人公。

自分が思い描く日常とは少しどころじゃなく、

想像もつかない世界があります。

世の波を華麗に乗りこなす老人とその唯一の生徒。

数字を読み解き、世の流れを読み解き、新しい世界に

どんどん魅了されていく様がすごくうまく表現されています。

石田衣良さんの人物の描写は本当に読んでいて好きなところです。

約束 (角川文庫 い 60-1)

失いかけて初めて気付く事、
それまで変わりないことの中で、
気付かず失わずに済んでいる事ありますか?

気付いていてもどうしようもない時、
何に向かっていけばいいんだろう。

誰にも出せない答えは、
祈る事で、出口へと向かいますか?

「約束」「青いエグジット」「ハートストーン」は特に読んでました。
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