夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

森見登美彦さんを初挑戦しました。

文体、構成とも最近読んできた方々とは違いそれと共に、
この方も独自の世界をかなり自由に独創的に作り上げていらっしゃいます。

舞台が京都であったのも、とっても風情を醸し出しながら
異世界のように表現されている町にぴったりとはまっていました。

「私(先輩)」が歩く道、「私(短髪の乙女)」が歩く道を自分でも追って
歩いてるような感覚になります。

これを読んだ後は、「おともだちパンチ」が身につくでしょうね。
愛の無い拳骨より、「おともだちパンチ」です。
物語自体はそれはもう大勢の人物が出てくるのに
各それぞれの登場人物からはたまた招き猫や達磨に至るまで
隅々まで個性を発揮して一つの「劇」のようになっているように感じました。

大学の後輩に恋をした「私」が、距離を縮めるべく行う「外堀を埋める」ために決行した
ナカメ作戦(「なるべく彼女の目に留まる」を略したカッコイイ作戦)は「おともだちパンチ」を振るい、大酒を飲み、緋鯉を背負い、達磨を纏うその子には「単なる偶然」として片付けられてしまい・・・

時に命を掛けて「外堀を埋め」る私を最後には応援しながら読むことになりますね。

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