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白い巨塔〈第4巻〉 (新潮文庫)

一度権力を得ると容易にはそれを手放したくはない、そういう思いが財前をみていると感じずにいられなかった。走り出したらもう止まることはできない、そういった世界で生きていくと覚悟を決めた財前に野心の“野”の字もない自分にはその姿が逞しく強くてちょっと羨ましくも思えた。かといって、手に入れた権力を振りかざし一人の患者の命を蔑ろにした者がこのままで終われるわけはないとついつい患者側の心境を思いつつページを捲ってました。
金と権力で控訴審に備える財前側と誠意と信念に基づき走り回る原告側の攻防が見所です。
原告側の関口弁護士の孤軍奮闘にも近い頑張りにおもいもよらぬ味方が増えたりと控訴審へ伏線が敷かれていき先への期待が膨らんでいきます。

控訴審が始まり遂に決着へと向かっていく流れに、引き込まれています。
それぞれの思惑とか読ませ方が絶妙でした。

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白い巨塔〈第3巻〉 (新潮文庫)

巨大な力に立ち尽くした。
読み終わりに愕然とした無力感を味わった。
複雑難解な医療裁判で専門知識の乏しい一般市民が一名門国立大学病院に立ち向かう姿は勇猛果敢だった。それと同時に野心と実力が備わった者の権力への執着心をひしひしと感じた。望むままに栄光を手にした財前と対象に信念に基づき行動したために長年築いた立場までも追われることになった里見。
こんなにも露骨でいいのかというほどの圧力にも屈しなかった里見に信念の強さに憧れるけど、その憧れは自分自身ではまっとうできないからこその憧れなんだと感じた。

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歯痛

知っていながら放置していた虫歯がとうとう限界を迎え歯科医院に行くことに。
知っていながら放置しているとろくでもないことにしかならないことにしかならないことは知ってたものの、実際はそんなことでもぎりぎりまで先延ばしにしてしまう。昔から変わらないだめなところ。
見せたら案の定虫歯の一本親知らずは抜くことに。
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家庭の事情

少し前の出来事。
珍しく父親から携帯に電話があり。
「家の電話に繋がらない。」
とのこと。
ためしに自分の携帯からも家に電話すると。
アナウンス「お客様の都合でお繋ぎできません云々」
母親に尋ねると、
「料金払い忘れてた。」だって。

なーんやそら。

A BIRD

つい最近知ったばかりのアーティスト「大橋トリオ」(注:一人だけどトリオ)。
大橋トリオHPはこちら

Happy Trailを聴いてから結構気に入っていたんですが、
最近メジャーデビューをされたそうです。
勝手な自己判断で見た目キャリア長そうな雰囲気でしたから、
もうすっかりメジャーな方かと思ってました。
メジャーデビューミニアルバム“A BIRD”の「A BIRD」が動画視聴できたので、
聴いていたところ相変わらずの柔らかい歌声に耳に心地よいメロディーを運んでくれました。

ここ最近otoから離れつつあったものの、
優しいメロディーに引き寄せられました。
大人になっても悩む事が増えていくと知った今日この頃、
安らげる何かを探している人にこっそりとお勧めします。
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四畳半神話大系 (角川文庫)

大学の三回生になる「私」の住む四畳半から繰り出される摩訶不思議な世界。

全く冴えない「私」が友人「小津」に惜しげもなくブンブンと振り回される様が痛快ですこぶる気持ちよかった。4つの物語から構成されていて尚且つ全て「私」の物語で、これまた文章も巧み(?)さが醸し出されてます。読んでる間にぐるぐるとこちら側まで回ってる気分になり時間間隔がおかしくなってしまうところでした。
阿呆なことしてそのことに対して真面目に考える。その姿やっぱり笑える。
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まこという名の不思議顔の猫

やっぱりまこはかわいい。
ほっとするあの顔をみてたい。

まこという名の不思議顔の猫 日曜日のまこ

小さな旅の果てに

知らない土地を、一人歩いてみる。

それだけで、何か違った自分になった気分。

赴くままに進み疲れたらとりあえず休む。

そんな時に頭に流れてきたのが

くるり の「ハイウェイ」でした。

あのメロディと歌詞がピタリと耳にひっついた感じがした。

「僕が旅に出る理由はだいたい百個くらいあって
ひとつめはここじゃどうも息も詰まりそうになった」

思わず飛び出すのは勢いも必要だと思う。

今日この頃。

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鴨川ホルモー (角川文庫)

「ホルモー」

??

なんだそりゃ。

東京一人旅の途中で、手にとってしまった。

舞台は、京都。東西南北津々浦々。オニがきたりて勝負を始める。

突拍子もない設定にここまで読ませる魅力があるのは、万城目学さんのうまさだと思う。

実際に「ホルモー」が開始されるまでの件で飽きてしまいそうだったけど、

登場人物の各個性がきらりと光っていて手が止まることなくさくさくと読み進められた。
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結局

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一番の見世物はヒトです。すげぇ人だ