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ガソリン生活

評価:
伊坂 幸太郎
コメント:人間の世界は言葉があるし、それなら猫にも犬にも、なんなら車にだって意思ってのがあるぞって面白い世界を物語にできるのが伊坂さん。軽く読めちゃうのがなんともいいです。

JUGEMテーマ:読書

ひょんなタイミングから有名人を車に乗せた後に起こる事件!?

物語の語り部が車なんていうなんともファンタジックな世界観なのにごく普通の世界にも馴染んでる。
車を運転できる歳のお兄ちゃんよりも大人な弟。
自分が大人とも対等に渡り合うことがどういうことかもわかっている聡明な小学生の亨。

「だから、ちゃんと学校では苛められてるから」

さらりと言えてしまうこの亨が家族に降りかかる事件を。。。

とはいえ、主体はあくまで「車」。
なので、物語の主役はあくまで「車」。

『緑のデミオ』なのです。

車の言葉があって、それは自転車とは違う言葉。

車同士でつながる言葉で自転車にはちんぷんかんぷん。

街でみかけたら思わず挨拶してしまいそう。

「やぁ、緑デミオ!調子はどうだい?」って。
 

アイネクライネナハトムジーク

評価:
伊坂 幸太郎
コメント:斉藤和義さんの楽曲のために歌詞を書く代わりに小説を書くことで、出来上がった「アイネクライネナハトムジーク」。歌を先に知っていたので馴染みのあるストーリーのようでしたが、そこでもなお新鮮なのが伊坂作品の真骨頂です。

JUGEMテーマ:読書
 

きっかけなんていくらでもあって、出会いなんてそのへんに溢れてる。

要するに自分の行動次第なんだってこと。

新チャンピオン誕生にも、最近では珍しい街頭アンケートでも、すれ違いざまに拾った財布にも、「出会い」があって、起こるかもしれない物語がこの作品には綴じられています。

久しぶりに読んだ本で、読書から遠ざかってたのにきっかけをくれたのは伊坂幸太郎さんの作品でした。

文体にも相変わらず軽快なリズムがあって、情景も浮かびやすく思わずクスリとくるような会話のやりとり。舞台は相変わらずの仙台で、変わらずに(実際は変化を遂げていらっしゃるのでしょうが)執筆されているこの著者の本がやっぱり好きです。

読むっていいなぁとまた「読む」きっかけになりました。
私はやっぱり伊坂幸太郎さんの作品が好きで、読むとまた読書の虫がうずきだした。

kindlepaperで読みましたが、電子書籍って便利だなって思いました。

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